
ものづくりを始めるときに必ず直面するのが「型」をどうするかという課題です。金型は高価で、企画段階から大きな投資が必要になるケースも少なくありません。そんな中で、シリコーン型とモルタルの組み合わせは、圧倒的に低コストで始められる手法となります。
シリコーン型は「最安の型素材」
シリコーンは柔軟で離型性に優れており、複雑な形状でも再現性が高いのが特徴です。さらに、石膏や樹脂型と比べても制作が簡単で、少量生産や試作に向いています。なかでも「もっとも安価に導入できる型素材」として、趣味からビジネスまで幅広く利用されています。
モルタルは「最も安価で固まるのが早い素材」
シリコーン型に流し込む素材の選択肢はいくつかありますが、その中でモルタルは圧倒的に安価で硬化も早いというメリットがあります。急硬性のモルタルを使用する前提のお話ではありますが、この場合、短時間で成形品を取り出せるため、安価でありながら量産性も高いのが特徴です。
ポリエステル樹脂より「攻撃性が低い」
シリコーン型による成型においては、ポリエステル樹脂やエポキシ樹脂等がよく使用されますが。ポリエステル樹脂やエポキシ樹脂は強度や透明性に優れる一方で、シリコーン型を劣化させやすい「攻撃性」があります。そのため、繰り返し利用が難しいのがデメリットでとなり、量産目的でなく、試作目的や極小ロット品で採用されることが通常です。
一方でモルタルは、シリコーン型に与える化学的な攻撃性が非常に少なく、シリコーン型を繰り返し使えるのが大きな利点です。結果として、ランニングコストを大幅に抑えることができます。
「有形商材の中で最も企画費が安い」可能性
試作から量産の手前までを考えたとき、シリコーン型×モルタルの組み合わせは、圧倒的に安価で企画を進められる手段といえます。もちろん素材感の主張が大きいため、使用できる商品アイテムは限られますが、デザイン性を重視した雑貨やインテリア小物、意外と作れるものの幅はひろく、少ない投資でオリジナルの有形製品を実現できる点は、個人クリエイターや小規模メーカーにとって非常に大きいメリットではないでしょうか。
まとめ
シリコーン型は安価に作れるうえ、モルタルを使うことで「低コスト・量産性・繰り返し利用可能」という三拍子がそろいます。有形のオリジナルブランドを検討する際には、弊社モルタル製品も一考の余地があるように思います。お気軽にお問合せください。